生活習慣病について
私たちは口と歯を使って食べ物を噛み砕き、飲み込み、エネルギーに変えております。
そのエネルギーはヒトの身体の成長発達に必要不可欠です。
また、口を使ったコミュニケーションは人にとって何よりも大切です。
だからこそ口と歯（口腔内）を大切にし、健康な状態にしておくことは非常に価値があることといえます。
口腔内から全身の健康を維持しましょう
高齢者になると免疫力が低下するため、むし歯や歯肉炎にかかり、さらに悪化させて歯周病（歯槽膿漏）になっている方が多くみられます。
さらに、これを放置するとむし歯や歯周病の菌が体内に侵入し、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが何倍にも高まってしまいます。
全身の健康維持のために口腔内の悪いところを治療し、メンテナンスをする必要があるでしょう。
当院は予防歯科の観点から、歯科治療を行っております。
セルフケアの状況の調査
歯みがきの時間や回数、使っている器具や歯みがき後のうがい薬などについて品名や効能を聞き取ります。
フッ素が入っているかどうかと、患者様に適したものであるかがポイントです。
食事についての聞き取り調査
食事の回数と時間、内容、規則性を聞き取ります。食事の回数が多いと、それだけ口の中が酸性になって歯が溶けやすくなってしまいます。
食事時間が不規則な場合はセルフケアが行いにくいので、それが最大のむし歯リスクになっているケースもあるようです。
栄養相談
栄養相談では患者様のライフスタイルを尊重しつつ、むし歯や歯周病を繰り返さないお口にしていくことを目的とした食事のとり方をご提案しております。
“生活習慣病”というと糖尿病や高血圧を思い浮かべやすいですが、実はむし歯や歯周病も普段の食生活や不適切なブラッシングによる生活習慣病といえます。
一口に「食生活に問題がある」といっても、食事の内容から食べ方まで様々です。栄養相談を通じて、食生活の問題を発見することが出来ればと考えます。また、むし歯や歯周病以外に疾病をお持ちの患者様にはその疾病にあった食事療法も併せてご提案させて頂きます。
ご自身の食生活を振り返る時間というのは日常生活の中では取ることが難しいもの。この栄養相談の時間をぜひ活用して頂ければと思います。
お口は健康の入り口です
お口のなかは内蔵の入り口とまでいわれる重要な器官です。口腔内の健康を保つことが出来れば、体の他の器官も健康なままで一生暮らすことが出来るはずです。
そこで歯や口腔内の健康を維持するために、定期的な検診がとても大切になってきます。
検診によってむし歯や歯周病になるリスクを判定し、個人個人のリスクに応じて予防プログラムを立案致します。“プラークコントロール”などの予防を行うことにより、患者様の歯の寿命を長くすることが目標です。
むし歯リスクの高い人については、1ヶ月に１度は歯科医院のメンテナンスをした方がよいでしょう。
